明けましておめでとうございます。本年もfメールをどうぞよろしくお願い申し上
げます。
2009年初のfメールは、自分の仕事を26日まで納められなかった、「脱メダボ宣
言」の私(DB)からのスタートです。
今回は、1月10日(土)に開催される、鰺ヶ沢町合同除厄式にちなんだ情報を提供
したい。この合同除厄式は毎年、その年に大厄を迎える男女を対象に実行委員会形式
で行われている。今年の対象者は約150名で、当日は60名が参加。時間は、午前10時
から午後2時30分まで町中央公民館において開催され、内容は、厄払いの神事や基調
講演、記念撮影、懇親会となっている。
さて、「厄年」であるが、そもそも古代中国の陰陽道から発生したもので、平安時
代からすでに日本に広まっていたと言われる。医学が発達した現代でも、厄年とされ
る年齢は、精神的にも肉体的にも変化が多く、人生の節目にあたる時期であることか
ら、古人の知恵を生かして健康に留意したいものだ。
また、「厄年」は、厄難、災難にあいやすく苦労の多い年回りとされ、一年間忌み
慎まなければならないとされる年齢。厄年の年齢は時代や地方によって若干異なる
が、一般的には、数え年で男性は25、42、61歳、女性は19、33、37歳とされている。
そのうち特に、男性の42歳と女性の33歳が大厄とされ、本厄の前後の年齢もそれぞれ
前厄、後厄とし、その3年間は慎ましく生活を送ることが望ましいとのこと。
そして、「厄払い」とは前の年の大晦日や厄年の初め、節分の日などに神社にお参
りするのが一般的である。厄払いの方法や風習は様々だが、代表的なものとしては、
神社参りのときにクシや手ぬぐい、お金などを境内に落として身に付いた厄を一緒に
捨てる方法や、知人を招いて食事を振る舞うことなどもよく行われている。
また、厄除けの「お祓い物(贈り物)」は、一般的には、男性がネクタイやベル
ト、女性が帯や帯締めといった物であるが、最近では男女共通で財布やネックレス等
のアクセサリー類がよく用いられているようだ。ちなみに、厄除けとしては肌身離さ
ず持てるもの、長いもの、うろこ模様のもの、七色のものが良いとされている。
そこで、地域の再生に向かって取り組んでいる町においては、財政難を払う儀式を
企画するとか、水晶系やパワーストーンを職員全員が身につける、庁舎内にトルマリ
ンや竹炭、木炭を置いてみてはどうだろうか。つまり、そんな少しぐらいの遊び心と
精神的なゆとりが一番必要ではないかと感じる。(DB)
◆イベント情報等
◎ギャラリー活用支援事業第11弾
「津軽白神森林環境保全ふれあいセンター活動展」開催
<津軽白神森林環境保全ふれあいセンターでは、白神山地等での自然再生活動や体験
林業などの活動を写真で展示します。ぜひご来場下さい。>
期日/1月9日(金)〜26日(月)
時間/9:00〜17:00
会場/日本海拠点館 1階冬の広場
入場料/無料
《お問合せ》日本海拠点館[電話:0173-72-5555]
◎「高橋多佳子&川染雅嗣」ピアノデュオリサイタル
日時/平成21年1月11日(日) 16:00開場・16:30開演
会場/日本海拠点館 3階ホール
チケット/1,000円(未就学児童は無料)
その他/全席自由
《お問合せ》amf事務局(日本海拠点館)[電話:0173-72-5555]
◎「第15回鰺ヶ沢町郷土カルタ大会」開催
<鰺ヶ沢町の名勝や文化を詠んだ「鰺ヶ沢郷土カルタ」。このカルタを通じ、郷土に
親しみ、郷土を深く理解することを目的に、町内小・中学生を対象にカルタ大会を開
催します。子ども達が一点集中で繰り広げる熱戦をぜひご観戦ください。>
日時/平成21年1月17日(土) 9:00〜
場所/舞戸公民館 大ホール
対象/鰺ヶ沢町内の小・中学生
その他/当日参加不可
《お問合せ》町教育委員会 教育課社会教育班[電話:0173-72-2111(内線337)]
**海の駅わんどからお知らせ**
〜新規テナント募集!〜
海の駅わんどでは、海の駅内店舗の新規テナントを募集しています。応募は、町内
外の法人または個人で「地元住民及び観光客に親しまれる店舗」の経営をできる方で
す。出店を希望される方は、下記までご連絡下さい。
概要 [名 称]海の駅わんど
[所 在 地]西津軽郡鰺ヶ沢町大字本町246-2
[構 造]鉄骨造ステンレス鋼板葺2階建
[店舗面積]17.3坪(約57平方メートル)〜40.1坪(約132.2平方メートル)
[店舗種類]特に指定無し
[開 業]随時
※希望者には募集要項及び提出書類をお渡しします
※選考方法は、書類審査及び面談です
《申込先・お問合せ》海の駅わんど 電話:0173-72-6661
【ちょっといっぷく】
早いなぁ、もう2009年が一週間も経った。私は、どの様な正月休みだったかな。思
い出してみると30日は、毎年お決まりで正月料理用の食料を買い物し、31日も例年通
りお昼をかけて年越しをする。年越しをお昼にするのか夕方にするのかは地域の違
い。きっと、私が住む鳴○地区は圧倒的に昼が多いと思っている。
そして31日は、我が家のカウントダウンイベント、妻と息子と娘の手を握り合い
10、9、・・1、で4人輪になって年越しジャ〜ンプ、「2008年と2009年の時を越え家
族みんなが・・・」とイメージしていると「5cmしか飛んでない」、「落ちるの早
い」、「2008年中に床に着いていた」など家族から抗議が殺到した。
でも大丈夫、2009年の私の誓いは、「すべてを許す大きな心」だから。
2009年は、ゆったりとした政策推進課をよろしくお願い申し上げます。(DB)
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◆東奥日報「鰺ヶ沢町ニュース」
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1:ブリブリの浜 ハタハタ卵拾い/小学生がふ化のお手伝い
2:低レベル廃棄物埋設 国が基本方針決定/鰺ヶ沢町などで処分場誘致活発化へ
3:県病、鰺ヶ沢に医師派遣/来月から1年間/非常勤を交代で
4:<東西南北>工藤石材商会が町に10万円寄付
5:<東西南北>津軽王位将棋62人熱戦
6:ハタハタ1000トン突破/鰺ヶ沢町は785トン
7:鰺ヶ沢町商工会が年末金融相談
8:健康な食生活へ楽しく弁当作り/鰺ヶ沢高生
9:中央公民館で「親子で学ぶ白神山地と木工教室」
10:新年の願い 丑に込めて/鰺ヶ沢・赤石/干支人形と俵奉納
11:"夏の武者"滑走/ウインターカーニバルinナクア白神
12:ここに生きる ふるさと再考/鰺ヶ沢・深谷地区/3集落180人肩寄せ合う/生き
がいある暮らしへ
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(1)2008/12/25(木)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎ブリブリの浜 ハタハタ卵拾い/小学生がふ化のお手伝い
西海岸地方の小学四−六年生の水産業体験グループ「鰺ヶ沢マリナーズ」と「深浦
マリンキッズ」の三十一人が二十四日、ハタハタのふ化増殖事業の手伝いとして、深
浦町大間越の海岸に打ち上げられたハタハタ卵(ブリコ)を拾い集めた。
大間越漁協によると、同漁協はブリコの特別採捕許可を県から受け、海岸に打ち寄
せられたブリコのふ化増殖事業に取り組んでいる。
砂浜に到着した子どもたちはブリコの多さにびっくり。同漁協の中村正太郎組合長
らから指導を受け、まだ乾燥していないブリコを拾い集めた。
この後、漁港の防波堤で丸かごにブリコを入れ、海中につるすまでの作業を見学し
た。深浦マリンキッズの黄金崎裕子さん(深浦小六年)は「立派に大きくなってほし
い」と願いを込めた。
子どもたちは、ハタハタの一夜干し作りにも挑戦。包丁を使ってエラや内臓を取り
除き、めんつゆに漬けた上で竹に刺した。
鰺ヶ沢マリナーズの工藤誠記君(南金沢小六年)は「最初は気持ち悪かったけど、
すぐ慣れて楽しくなった」と振り返った。
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(2)2008/12/26(金)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎低レベル廃棄物埋設 国が基本方針決定/鰺ヶ沢町などで処分場誘致活発化へ
研究所や医療施設から出る低レベル放射性廃棄物(RI・研究所等廃棄物)の埋設処
分について、国は二十五日、対象となる廃棄物や処分地選定の考え方などを定めた基
本方針を決めた。これを受け、処分の実施主体である日本原子力研究開発機構は、処
分地の選定手順などを含む実施計画づくりに入る。県内では六ケ所村や鰺ヶ沢町で処
分場誘致をにらんだ動きが出ており、今後活動が活発化しそうだ。
基本方針では、処分対象を原子力機構の業務や大学、医療機関などで発生した低レ
ベル廃棄物と明示。
埋設施設については(1)原子力機構が処分地選定の手順や基準を明確にする
(2)積極的な情報公開に努める(3)国と同機構は立地地域の活性化につながる方
策を講じる−などとした。立地については「(地元の)市区町村と都道府県の了解を
得る」と明記した一方で、公募には言及しなかった。
原子力機構は、実施計画について国から認可を受けた上で、処分地の選定に入る。
同機構は「計画の申請は年明け。できるだけ早くしたい。処分地を公募するかどうか
は、計画策定の中で決める」としている。同機構は、処分地の地元合意が得られた
後、約八年間かけて用地の取得や施設建設などを行う予定。五十年間で約五十三万本
の低レベル廃棄物を埋めることにしている。
基本方針の決定について、鰺ヶ沢町の長内仁副町長は「これから内容について町内
部で詳細に検討する。じっくり腰を据えて町民とともに検討を深めていく」とコメン
ト。また原子力機構の実施計画策定後に、町民説明会や勉強会を開く考えを明らかに
し、「計画が立地選定手順などについて、公平性や透明性を確保した内容になるよう
期待する」と述べた。
一方、六ケ所村議会新むつ小川原開発対策特別委員会の橋本勲委員長は「機構がど
のような計画をつくり、どんな手順で立地場所を決めるのか分からない。今の段階で
は何とも言えない」と語った。
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(3)2008/12/26(金)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎県病、鰺ヶ沢に医師派遣/来月から1年間/非常勤を交代で
国の「緊急臨時的医師派遣システム」に基づく内科医の派遣が今月末で終了する
鰺ヶ沢中央病院に対して、県立中央病院(青森市)が来年一月から月四回、非常勤内
科医を交代で派遣することになった。二十五日、青森市で開かれた県地域医療対策協
議会(会長・佐藤敬弘前大学大学院医学研究科長)で方向性が報告された。
協議会では、鰺ヶ沢病院の石岡幸男事務長が緊急派遣を受けた経緯を説明。七月か
ら十二月まで日本赤十字社の六病院から延べ二十人の内科医の派遣を受け、常勤医師
の負担軽減につながり、職員の士気が高まったことを報告。「日赤病院のつながりを
大切にし、何としても常勤医確保に努める」と語った。
今後の見通しとして、県病が来年一月から一年間、循環器内科、神経内科の医師を
非常勤で派遣する方向性を確認した。
県病の吉田茂昭院長は「(国の緊急派遣は)心臓が止まりそうな人に、心臓マッ
サージを行ったようなものだが、次の取り組みはどうするのか」と、鰺ヶ沢の医師不
足が根本的に解決していないことを指摘。県医療薬務課の石岡博文課長は、日赤病院
の後期研修医を受け入れる案について検討することを示した。
委員からは全体的な問題として「医学部の定員が増えても、地域の医師が増えなく
ては意味がない」「大学で臨床研修を行うムードづくりが必要」といった意見が出
た。
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(4)2008/12/27(土)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎<東西南北>工藤石材商会が町に10万円寄付
鰺ヶ沢町の「長平の石屋 工藤石材商会」はこのほど、鰺ヶ沢町に10万円を寄付し
た。同社の工藤謙一代表取締役が町役場を訪れ「舞戸公民館の照明・放送設備の修繕
費用に充ててください」と、長谷川兼己町長に手渡した。
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(5)2008/12/27(土)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎<東西南北>津軽王位将棋62人熱戦
第15回津軽王位将棋鰺ヶ沢大会がこのほど、鰺ヶ沢町山村開発センターで開かれ、
県内各地から集まった62人が熱戦を繰り広げた。
結果は次の通り。
▼有段の部 (1)飯田巧5段(むつ市)(2)奈良岡実5段(青森市)(3)佐々
木潤一5段(同)高杉航平4段(五所川原高2年)
▼無段の部 (1)高見彰(五所川原市)(2)吉田葵(浪館小6年)(3)早川
充高(弘前市)笹田琢朗(浜田小4年)
▼小学生の部 (1)岩井幹(舞戸小2年)(2)中道友智(五所川原中央小5年)
(3)安保蓮(柏小4年)長内理信(五所川原中央小5年)
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(6)2008/12/28(日)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎ハタハタ1000トン突破/鰺ヶ沢町は785トン
本県日本海側の今年のハタハタ漁獲量が、一九七五年以来三十三年ぶりに一千トン
を突破したことが、県水産総合研究センター(鰺ヶ沢町)による二十七日までの集計
で分かった。ハタハタ漁は師走の風物詩でもあるが、一九七七年から二〇〇一年にか
けては百トンを割るなど低迷していた。関係者は「資源管理の成果が出てきた」と喜
んでいる。
ハタハタは初冬のころ、産卵のため沿岸に来遊する。本県日本海沿岸では今期、十
二月一日からハタハタ漁が始まり、鰺ヶ沢漁港で連日数十トンが水揚げされるなど、
各地のハマは活気にあふれた。
同センターの集計では、今期(十二月一日以降)の漁獲量は二十六日現在で千百七
十五トンに達した。今年一−六月の沖合底引き網漁による漁獲量を加えると千百九十
四トンとなり、〇七年の百五十一トンを千トン以上も上回っている。
市町村別では、鰺ヶ沢町が七百八十五トンと全体の約三分の二を占め、次いで深浦
町三百九十三トン(旧岩崎村二百七十二トン、旧深浦町百二十一トン)、中泊町十五
トン。特に鰺ヶ沢町の漁獲量は〇七年の七十四トンから十倍以上で、記録が残る一九
六五年以降では最多。同町産業振興課の齋藤衛副参事は「豊漁で単価的には安かった
が、漁業者には大きな臨時収入となった。来年以降も続いてほしい」と期待する。
同センター資源開発部の野呂恭成部長は「今期は事前の調査で資源量が多いことは
分かっていたが、予想を上回る豊漁となった」と話す。
ハタハタの寿命は五年とされ、今期は〇六年一−二月生まれが主体だったことか
ら、野呂部長は「来年もある程度の漁獲が期待できる」と見込むが、〇七年一−二月
生まれが少ないとして「必ずしも資源的に安定しているとは言えない。今後も資源管
理を徹底してほしい」と呼び掛ける。
ハタハタをめぐっては本県など関係四県が一九九九年に北部日本海海域での資源管
理協定を締結し、国も〇三年に資源回復計画を作成。本県の沖合底引き網漁業で全長
一五センチ未満の採捕禁止など、規制が設けられている。また県は六八年以降、資源
保護の観点から秋田、山形両県と同様に、県海面漁業調整規則でハタハタ卵(ブリ
コ)の採捕を禁じている。
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(7)2008/12/28(日)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎鰺ヶ沢町商工会が年末金融相談
鰺ヶ沢町商工会は29、30の両日、年末の緊急金融相談に対応するため、町商工会館
に窓口を開設する。時間は午前9時−午後5時。電話相談(0173-72-2376)も受け付け
る。
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(8)2008/12/30(火)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎健康な食生活へ楽しく弁当作り/鰺ヶ沢高生
鰺ヶ沢高校(木村正範校長)はこのほど、同校で栄養教室を開き、「フードデザイ
ン」の授業を選択している三年生三十四人が弁当作りを通じ、バランスの良い食生活
の大切さを学んだ。
実社会に巣立つ前の生徒に、栄養バランスの大切さと手作りの楽しさを教えようと
毎年開いている。
四、五人の班に分かれた生徒たちは栄養士の相馬裕子さん、保健師の菊谷由紀子さ
ん、食生活改善推進員五人に教わりながら、イカやサケ、ニンジン、鶏卵、肉などを
材料にてきぱきと調理し、自分たちで考えた献立通りに料理を完成させた。相馬さん
は「ブロッコリーの茎は栄養があるので捨てずに使って」などと声を掛けた。
男子生徒からは「新しい発見があって楽しい」「いろいろ勉強になった」との感想
が上がっていた。
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(9)2008/12/31(水)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎中央公民館で「親子で学ぶ白神山地と木工教室」
津軽白神森林環境保全ふれあいセンターはこのほど、白神山地の世界自然遺産登録
十五周年を記念し、鰺ヶ沢町中央公民館で「親子で学ぶ白神山地と木工教室」を開い
た。同町とつがる市の小学生八人を含む十三人の家族連れが白神山地の貴重な自然に
ついて学び、いす作りにも挑戦した。
同センターの原田正春所長がスライドを使い、白神山地の世界遺産登録までの経
緯、白神山地に生きる動植物などを説明。白神山地に生息するクマゲラを撮影したビ
デオも上映し、自然を守り続けることの大切さを伝えた。
この後、子どもたちは同センター職員らに手伝ってもらい、スギ間伐材を材料にい
すを組み立てた。
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(10)2009/1/1(木)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎新年の願い 丑に込めて/鰺ヶ沢・赤石/干支人形と俵奉納
鰺ヶ沢町赤石地区の赤石芸能保存会(世永良貴会長)は三十一日、新年が良い年に
なるようにと願いを込めて干支(えと)人形と俵を作り、同地区の貴野神社に奉納し
た。
同会は毎年、地元の稲わらで干支人形と俵を作り、大みそかの朝に奉納しており、
今年も稲わらと綿を使って丑(うし)の人形を製作した。
奉納には保存会の会員ら約二十人が参加し午前八時ごろ出発。干支人形などを軽ト
ラックに載せ、しめ縄を担ぎ、地区の外れにある神社まで、にぎやかな登山ばやしに
合わせて約一時間パレードした。神社入り口に干支人形を鎮座させて拝んだ後、鳥居
に俵としめ縄を飾り付けた。
世永会長は「新年の家内安全と豊作、大漁を期待している」と話していた。
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(11)2009/1/1(木)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎"夏の武者"滑走/ウインターカーニバルinナクア白神
鰺ヶ沢町のナクア白神ホテル&リゾートの「ウインターカーニバルinナクア白神」
が三十一日開幕し、ナイターゲレンデを「ねぶた」が滑り降りる「雪っこねぶた大滑
走」がスキーヤーや宿泊客らを楽しませた。
午後八時半、ねぶたばやしの生演奏が流れる中、大型そりに載せられた高さ七メー
トル、重さ二・五トンのねぶたが暗闇に浮かび上がり、雪上車にけん引されて滑走を
開始。ホテル前までの約二百メートルを、ゆっくりと幻想的に滑り降りた。
ハネトの衣装をまとったナクア白神の従業員たちが跳ね始め、数十発の花火が打ち
上げられると熱気は最高潮に。仙台市から家族四人で訪れた男性(58)は「ねぶたは
躍動感がある。素晴らしい」と感嘆の声を上げた。
ウインターカーニバルは十二日まで。雪像づくりコンテスト、宝探し大会などさま
ざまなイベントを行う。「雪っこねぶた」は正月三が日を含め、土曜を中心に三月ま
であと十七回行う予定。
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(12)2009/1/1(木)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎ここに生きる ふるさと再考/鰺ヶ沢・深谷地区/3集落180人肩寄せ合う/生きが
いある暮らしへ
鰺ヶ沢町を流れる赤石川の支流・沼ノ沢川沿い、白神山地の北端近くに、深谷、細
ケ平、黒森の3集落が点在する。まとめて「深谷地区」と呼ばれることもある。世帯
数は計60弱、住民は約180人。この15年で3割近く減った。高齢化も進んでいる。だ
が、人々は自ら"公共事業"を手掛け、バス路線を維持し、地区の活性化委員会を組
織して「より生きがいある暮らし」を目指す。深谷地区の人々の姿は、21世紀の本県
の進路に多くのヒントを与えてくれる。
●弘大と提携、活性化策探る
「バスの運行は、長く地元の悲願だった」。深谷集落の滝吉和俊町会長(63)は振
り返る。深谷地区の三集落は赤石川沿いの県道から外れ、かつては路線バスもなかっ
た。一九七〇年代までは除雪が十分に行われず、冬は自動車交通そのものに支障をき
たす不便さだった。
地区の人々は「全世帯が毎月千円分のバス回数券を購入して路線を支える」という
住民参加型の手法を考案。ついに九三年八月、町中心部との間に念願の路線バスを走
らせた。
「三集落はそれまで、特に強い結びつきはなかった。しかし、バス路線の開設運動
が、まとまりの原点になった」と滝吉さん。その後、バスは一日十便から四便に減る
一方、購入する回数券は月二千円に"値上げ"されたが、路線は健在だ。
二〇〇七年、深谷地区の人々は弘前大学人文学部社会学研究室・山下祐介准教授と
町役場の協力を得て、地区そのものの活性化に乗り出した。容赦なく進む人口減少や
高齢化にどう対応し、暮らしを持続させるか。まずアンケートを行って住民のまなざ
しを確認する傍ら、岩手県にも出向き、山間地域活性化の先進事例を視察した。
そして〇八年八月、住民と弘大の学生、町職員が参加して「深谷地区活性化委員
会」が発足した。委員長には滝吉さんが、副委員長には細ケ平町会長の工藤幸夫さん
(66)と、黒森町会会長の山田衛さん(73)が就任した。
十月には委員会の初の事業としてモニターツアーを企画し、黒森集落近くにあるブ
ナ林散策ゾーン「ミニ白神」に、弘大の大学生ら十六人を招いた。クリ拾いを楽し
み、山菜料理に舌鼓を打つ若者らの姿は、地区の人々に感銘と、新たな事業を模索す
る勇気を与えた。次の一手は何か。活性化委員会のメンバーは思案中だ。
「私たちの地域は、とにかく仲が良くて、まとまっている。それが何よりの宝だ」
と口をそろえる滝吉さんと工藤さん、山田さん。その言葉は、地域の皆の思いでもあ
る。
●水道事業 自分たちの手で/「スローな公共工事」実践
二〇〇八年十一月、深谷集落は、目に染みる紅葉に包まれていた。「さて、出掛け
るか!」。集落の外れに集まった六人の男女が、砂利道を踏みしめて裏山へ向かう。
行き先は五月に見つけたばかりの水源地だ。冬を控え、集落へ飲料水を引くパイプが
雪でつぶれないよう手入れするのだという。
鰺ヶ沢町の山間部には、町の上水道に頼らず、独自に"水道事業"を手掛けている
集落がいくつかある。深谷地区の三集落もそれぞれ水源を確保し、「水道係」を決め
て、飲料水を管理している。
「うちの集落は二つの水源から水を引いていたけれど、長い間、夏場は水が足りな
くて困っていた。でも今年、草刈りをしていたら偶然、三つ目の水源が見つかっ
た」。大またで歩きながら、六人の一人、滝吉栄さん(48)が教えてくれた。
住民たちは早速、水源から集落裏の貯水槽まで、一・四キロのパイプを引いた。費
用八十五万円は町会の積立金と町の補助でまかなった。「町も金がない。自分たちで
できることは、自分たちでやらないとね」と滝吉さん。行政に過度に頼らず、必要な
生活基盤を、可能な範囲で住民自らが整える−。いわゆる「スローな公共工事」を、
深谷の人々は実践しているわけだ。
この日は集落総出の「冬支度日」だった。各世帯が人を出し、年齢や経験に応じ
て、雪囲いや水道の保守作業を分担する。道路沿いで、集落の案内看板にブルーシー
トの覆いを掛けている男性がほほえみかけてきた。
「イワナを見たかい? 昔、ここで六六センチもある本マスを釣り上げたことがあ
るよ」。手を動かしながら教えてくれたのは滝吉繁夫さん(72)。集落を流れる沼ノ沢
川に目を凝らすと、確かにいた。大きなイワナだ。
集落南端の集会所では、年配の女性らが掃除にいそしんでいた。「若い人たちは力
仕事や山奥での仕事をするんだ」「年寄りにはこうして楽な仕事が回ってくるの
さ」。床や窓をふきながら、さざめくように女性たちが笑った。
●古い村の知恵、継承を/山下祐介弘大准教授に聞く
—中山間地域などの集落で、住民の半数が65歳以上となる「限界集落」化や少子
高齢化が進んでいます。
「実は、高齢者ばかりで生活が困難だという集落は、あまり聞いたことがありませ
ん。問題の本質は、高齢者の比率が高いことよりも、戸数が少なく子どもが少ないこ
と。世代の交代・継承を果たせるかどうかが重要なんです」
−不便な所に人が住まなくなるのは、仕方ないことのようにも思えます。
「村や町は本来、生きていくのに都合がよいところに形成されている。歴史的に
も、農村集落の消滅は、災害や戦乱以外ではほとんど例がありません。また、山間部
の集落は一般に、平野部の集落よりも長い歴史を持ち、それだけ古い文化を伝えてい
る面もある。今、山間部の集落が直面している危機は、数百年から1000年以上、
ひょっとしたら縄文以来の文化が消滅の瀬戸際にある、ととらえてもよいかもしれま
せん」
−限界集落は消えるに任せるべきだという主張も聞きます。
「まだ、実際に集落消滅が始まったわけではありません。また、この先何が生じる
か、きちんと予測されているわけでもない。それなのに、集落の放棄や山林利用の衰
えに伴って環境がいたずらに悪化したり、歴史的文化の消失に対する不安が広がって
しまえば、中央との格差が広がりつつある地方の足を、さらに強く引っ張る事態にな
るでしょう」
−私たちはどうしたらいいのでしょう。
「過疎問題はこれまで、高齢者の生活支援や産業振興の問題として議論されてきた
経緯があります。しかし、本質は、中山間地域などの人口をいかに維持するか。ま
た、戦前生まれの人々が持つ知恵や文化を、戦後世代がどう継承するかという問題で
もあります。戦前生まれの世代は、まだ5−10年は元気に暮らしているはず。まず、
家族や集落で当事者がどうしたいか、何ができるか考える。そして、県民・国民みん
なで議論を深める必要がある」
−弘前大学は過疎地域問題に取り組んでいると聞きます。
「私と労働・雇用、経済政策の専門家がチームを組んで、地域への人口定着・回帰
を最終目標に、産業創出の可能性を探ったり、リーダーづくりを進める計画です。
鰺ヶ沢町深谷地区のほかにも、提携してくれる集落・個人を募集しています。過疎地
域の暮らしを考えることは『本当の幸せとは何か』を考えることにつながる。今の私
たちのくらしは本当に幸せなんだろうか。熱意ある方や集落の応募と、都市部の皆さ
んの理解・協力をお願いしたいですね」
<やました・ゆうすけ 1969年、富山県生まれ。九州大学文学部卒。同大大学院、
文学部助手を経て、94年に弘大へ赴任、97年から現職。専攻は地域社会学・環境社会
学。近著に「リスク・コミュニティ論」(弘文堂)がある>
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