2009年3月12日木曜日

[鰺ヶ沢町fメール]第360号 まちづくりの第2ステージ・・・

まちづくりの第2ステージ・・・

 少子高齢化が進んでいる鰺ヶ沢町。統計上では、およそ10年後には全集落の4割近
くが「限界集落」に相当するとされている。

 「限界集落」とは、65歳以上の高齢者が集落人口の過半数を超え、そのことにより
集落の自治や生活道の維持管理、冠婚葬祭など、社会的共同生活の維持が困難な状況
にある集落を指し、やがてその集落は消滅に向かうとされている。しかし、これらの
ことは、高齢者の増加もさることながら、地域の担い手がいないこと、即ち、子ども
達がいないことが大きな問題とされている。

 当町における少子高齢化は、山間部のみならず市街地においても進んでおり、多く
の人たちが近い将来の集落機能の崩壊について、少なからず不安と危機感を抱いてい
る。地域の担い手が定住してくれるためには雇用、教育など多くの課題を解決しなけ
ればならないが、その打開策を見いだすのは容易ではない。しかしながら、ただ手を
こまねいてもいられない。

 さて、当町では、地域発想のまちづくりを推進するため、平成12年度から各地区
公民館に職員を配置して、人づくり、地域づくりに取り組み、その結果、地域性や資
源を生かした様々な取り組みが各地で進められているところである。しかしながら、
産業はもとより、福祉、教育、生活基盤等、地域には依然として多くの問題や課題が
横たわっているのが実情である。

 このため町では、このような地域課題の解決に取り組むため、新年度から、従来
行ってきた地域づくりに対する支援に加え、協働のまちづくりを強力に推進していく
機関として、各地区公民館内に「地区振興センター」を置き、町長部局の職員を配置
することにしている。そして、地域側、行政側双方に、連携・協力を加速させるため
の体制づくりすすめ、地域密着型のまちづくりに取り組むことにしている。

 新年度からは、まちづくりの第2ステージとして、行政と住民が共にまちづくりの
担い手として真に向き合い、文字通りの「協働のまちづくり」に向かって新たなス
タートを切る。(お)

◆◆《お知らせ》fメール配信の終了について◆◆
 鰺ヶ沢町では、町内外の方に対して、町の旬な情報をお届けしようと、平成14年1
月よりメール配信業務を行ってきました。
 しかし、厳しい財政状況の折、徹底した財政再建対策の一環として、このfメール
も今年度をもって終了することになりました。
 今後は、町ホームページなどを活用して、更に充実した情報を発信していく予定で
すので、皆さんのご理解をよろしくお願いします。

◆イベント情報等
◎ギャラリー活用支援事業
「徒然あじがさわデジタル写真展2009〜わさお/この町〜」開催
<インターネットやTVなどで話題となっている秋田犬「わさお」と鰺ヶ沢の風景を、
工藤健さんがこれまで撮影した約50点の写真を展示。ぜひご来場下さい。>
期間/2月18日(水)〜3月15日(日)
時間/9:00〜17:00(火曜日は休館日)
場所/日本海拠点館1階冬の広場
入場料/無料
《お問合せ》日本海拠点館[電話:0173-72-5555]

◎新春チャリティー「照秀会舞踊発表会」開催
日時/3月15日(日) 10:00開演(9:00開場)
会場/日本海拠点館3階ホール
入場料/500円
主催/舞踊照秀会
後援/町教育委員会ほか
《お問合せ》町教育委員会 教育課社会教育班[電話:0173-72-2111(内線331)]

◎ギャラリー活用支援事業
鰺ヶ沢清心書道会「永野清海遺作展」開催
期間/3月20日(金・祝)〜22日(日)
時間/9:00〜17:00
場所/日本海拠点館1階冬の広場
入場料/無料
《お問合せ》日本海拠点館[電話:0173-72-5555]

◎みんなで歌おう「おとin鰺ヶ沢」開催
日時/3月20日(金・祝) 18:00スタート
会場/日本海拠点館1階冬の広場
入場料/前売800円(ワンドリンク付)
《お問合せ》あじがさわ○○会事務局(日本海拠点館内)
      [電話:0173-72-5555]

◎amfリサイタルシリーズ2008-2009
「齊藤愛子&田口真弓ピアノデュオリサイタル」開催
<二人のピアノソロによるショパンのノクターンをはじめ、それぞれの恩師による連
弾や師匠との共演など、バラエティーあふれたリサイタル。ぜひご来場下さい。>
日時/3月22日(日) 16:30開場・17:00開演
場所/日本海拠点館3階ホール
入場料/無料(入場整理券を各地区公民館、海の駅わんど、日本海拠点館で配布中)
《お問合せ》amf実行委員会(日本海拠点館内)
      [電話:0173-72-5555]

**海の駅わんどからお知らせ**
〜新規テナント募集!〜
 海の駅わんどでは、海の駅内店舗の新規テナントを募集しています。応募は、町内
外の法人または個人で「地元住民及び観光客に親しまれる店舗」の経営をできる方で
す。出店を希望される方は、下記までご連絡下さい。
概要 [名  称]海の駅わんど
   [所 在 地]西津軽郡鰺ヶ沢町大字本町246-2
   [構  造]鉄骨造ステンレス鋼板葺2階建
   [店舗面積]17.3坪(約57平方メートル)〜40.1坪(約132.2平方メートル)
   [店舗種類]特に指定無し
   [開  業]随時
※希望者には募集要項及び提出書類をお渡しします
※選考方法は、書類審査及び面談です
《申込先・お問合せ》海の駅わんど[電話:0173-72-6661]

【ちょっといっぷく】
 平成14年1月10日、県内のトップを切って第1号が配信され鰺ヶ沢町fメールも今回
が360号、いよいよ残すところあと2号となりました。小生、実は当時の担当(O)と
して1号から11号まで記事を執筆していました。何しろ、県内初ということで、どの
ようなスタイル、ボリュームで情報をお届けすればいいのかわからず、手探り状態で
スタートした記憶があります。いま読みかえすのも恥ずかしい限りですが、おやじ
ギャグ満載でスタートした、この「ちょっといっぷく」コーナーも、廃止されずに最
後まで続いてきたことを思うと感慨深いものがあります。これも読者の皆様の励まし
と支えがあったからこそです(泣)。・・・と、ここまで書くと、もう話の「オチ」
は付けようもありません。文章力が落ちたと言うことでお許しを。(お)

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◆東奥日報「鰺ヶ沢町ニュース」
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1:3年連続カラ財源4億2800万円計上/09年度予算案
2:プールは直営継続の方針/09年度予算案
3:自由な発想"いすの国"/青森で29日まで安田美代さん陶芸展
4:鰺ヶ沢町定例会3日開会
5:津軽ひろ子歌謡ショー
6:わさおブーム火付け役・京都の女性が10カ月ぶりに鰺ヶ沢訪問
7:搾りたてたまらん!/新酒の会で3種類を飲み比べ

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(1)2009/3/4(水)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎3年連続カラ財源4億2800万円計上/09年度予算案
 財政状況が厳しさを増している鰺ヶ沢町は三日、二〇〇九年度一般会計当初予算案
で歳入不足を補うため、財源の裏付けがない「カラ財源」四億二千八百万円を計上し
たことを明らかにした。当初予算で赤字を計上するのは三年連続。長谷川兼己町長は
同日開会した定例町議会の本会議で「財政再生団体への転落を何としても回避すべ
く、さらなる財政対策を講じていく」と強調した。
 町によると、三年連続のカラ財源は、日本海拠点館など「箱モノ」建設で膨らんだ
借金返済に充てる公債費負担が依然大きいことが響いている。〇九年度は特別職や職
員の期末手当などの引き下げ幅拡大、県内出張時の日当全廃、公共施設の管理運営見
直しなどによる歳出削減に取り組むほか、政策的経費も抑えているが、地方交付税の
減額などにより財源不足を解消できなかった。
 町は、当初予算でカラ財源四億六千四百万円を計上した〇八年度の最終決算時点で
の赤字は三億円を割ると見込んでいる。
 今後、〇九年度のカラ財源を圧縮する対策を講じなければ、同年度決算時点で累積
赤字額が七億円規模に膨れ上がることから、長谷川町長は「事務事業の見直しなど引
き続き財政対策を講じる」と述べた。
 一方、誘致を検討している低レベル放射性廃棄物の処分場について長谷川町長は
「今後明らかになる実施計画の内容を確認し、町民説明会などを開くとともに検討委
員会を設置し、多方面からの意見を基に慎重に判断する」と述べた。

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(2)2009/3/4(水)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎プールは直営継続の方針/09年度予算案
 厳しい財政難を乗り切る方策として、二〇〇九年度から公共施設への指定管理者制
度導入を予定している鰺ヶ沢町は三日、同制度に移行できなければ休止することにし
ていた室内温水プールについて、〇九年度も町による直営を続ける方針を打ち出し
た。
 理由について町は「新たな財源の見通しが立ち、四月からのプール使用料アップで
増収も期待できるため」とし、〇九年度一般会計当初予算案にプール管理費二千五百
四十三万円を計上。管理費の節減対策として一部業務の委託を検討しており、町内の
関係団体と協議を続けている。
 町はプールと同様に指定管理者の公募に申請がなく、休止することにしていた自然
観察館「ハロー白神」についても「経費負担が少ない」などの理由から、〇九年度は
直営を続ける方針。
 同制度へ移行できない場合、対策を講じて町による直営を続ける方針が示されてい
た「光信公の館」については、入館料を引き上げるなどして増収を図る。

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(3)2009/3/4(水)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎自由な発想"いすの国"/青森で29日まで安田美代さん陶芸展
 青森市合子沢の国際芸術センター青森(ACAC)で、二十九日まで「安田美代展 陶
の椅子−1脚と1編の物語」が開かれている。鰺ヶ沢町の陶芸家安田美代さんが、奔放
な色と形が楽しい、陶のいすを展示。自由な発想と作る喜びにあふれたギャラリー空
間になっている。
 県内を拠点にする注目アーティストを紹介する「ヴィジョン・オブ・アオモリ」の
第五弾。陶のいすとテーブルのほか、壁面には鏡を展示し、計七十点が並んでいる。
 ギャラリーに入ると、まるで"いすの国"のメルヘンチックな世界に迷い込んだよ
う。テーブルを囲んだいすたちの会話が聞こえてくるようだ。
 形は脚、背もたれとも丸みを帯びてボリュームがあり、座面が真っ平らなほかは一
点として同じ形にとどまっていない。ベージュ系の優しい色合いで、多彩な模様が全
体に描かれている。
 美術館での個展は初めてというが、気負いなく「大きい物を作りたい」という志向
を全開させたような印象だ。
 初日の二月二十八日はトークが行われ、料理のワークショップを毎年開いている安
田さん手作りのお菓子が振る舞われる中、活動歴が紹介された。陶芸を始めるきっか
けとなったカップは驚くほどシンプル。「自然、生」というテーマを追求し、野菜を
型にしたり、身体表現に挑んだ時期も。一九九四年に鰺ヶ沢町に転居してからは「す
でにある自然に囲まれて、私が作るものを模索してきた」と振り返った。
 海外での体験も多く紹介し、スペインの建築家ガウディの有名なグエル公園などを
挙げ「植物的とも動物的ともいえる魅力がある」と自身の作品への影響を語った。
 入場は無料。会期中無休。問い合わせは国際芸術センター青森(電話
017-764-5200)へ。

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(4)2009/3/4(水)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎鰺ヶ沢町定例会3日開会
 2009年度一般会計当初予算案、08年度一般会計補正予算案など37議案と諮問1件を
一括上程した。
 一般会計当初予算案は総額66億8千200万円で、前年度当初比2.1%減。主な歳出は
母子支援センター事業費747万2千円、サル追い払い隊活動事業費510万円、日本海拠
点館指定管理料3千万円など。08年度一般会計補正予算案は3億4千954万3千円を追加
し、総額73億2千850万5千円に。主な歳出は定額給付金給付事業費2億966万3千円な
ど。
 会期は16日まで。一般質問は10、11日(予定)。

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(5)2009/3/6(金)夕刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎津軽ひろ子歌謡ショー
 黒石市出身の演歌歌手津軽ひろ子(クラウン)が14日に鰺ヶ沢町の舞戸公民館で、
15日につがる市生涯学習交流センター松の館で歌謡ショーを開く。いずれも正午から
と午後6時からの昼夜2回公演。
 津軽は芸能生活40年。妹たみ子と「津軽姉妹」で活動し、たみ子の死去後はソロで
全国各地で公演を開催している。
 今回は数年前から歌い続け、地道にファンを得ている「一天」や、自身が作詞作曲
した曲などを歌う。入場料は500円。お楽しみ抽選会もある。
 問い合わせは鰺ヶ沢町の工藤石材商会(電話0173-72-1224)へ。

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(6)2009/3/8(日)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎わさおブーム火付け役・京都の女性が10カ月ぶりに鰺ヶ沢訪問
 鰺ヶ沢町のイカ焼き店の飼い犬を「わさお」と名付けてインターネットのブログで
紹介し、ブームのきっかけを作った京都市の二十五歳の女性が七日、約十カ月ぶりに
同町を訪れ、一回り大きくなったわさおと再会した。
 女性は「メレ子」の愛称でブログ「メレンゲが腐るほど恋したい」を運営してい
る。
 昨年四月末に初めて鰺ヶ沢町を訪れた際、国道101号沿いのイカ焼き店「菊谷商
店」でたまたまわさおと対面。その時の様子を写真付きで紹介したところ、ほのぼの
とした文章とわさおの表情が人気を呼び、わさおは一躍有名になった。
 このブログ記事は高く評価され、「アルファブロガー・アワード2008ブログ記事大
賞」の十二本の一つに選ばれた。
 喜びの再会を果たしたメレ子さんは「反響の大きさにびっくりしている。多くの人
にブログを見てもらうようになったのも、わさおのおかげ」と感謝し、飼い主の菊谷
節子さん(66)に、わさおの携帯ストラップをプレゼントした。
 菊谷さんも「こんなに有名になるなんて夢のよう。わさおもうれしそうで、(名付
け親であるメレ子さんのことを)分かっているみたい」と笑顔を浮かべた。

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(7)2009/3/10(火)朝刊 +++++++++++++++++++++++++++++++++++
◎搾りたてたまらん!/新酒の会で3種類を飲み比べ
 鰺ヶ沢町の舞戸商店会青年部は六日、舞戸公民館で、同町の尾崎酒造の新酒を味わ
う恒例イベント「新酒の会『酒宴』」を開いた。町内外の約二百五十人が、搾りたて
の三種類の地酒(にごり、純米、大吟醸)を味わった。
 同青年部の清野悟部長が「こういう厳しい時代だからこそ、みんなでまっすぐ前を
向いて進んでいきたい」とあいさつ。尾崎酒造の尾崎行一社長が三種類の酒の特徴や
出来栄えを紹介した。
 参加者は新酒を飲み比べながら、地元食材を使ったバイキング料理に舌鼓を打っ
た。地元グループによるねぷたばやし演奏、手踊りなどが披露され、抽選会も行われ
た。

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・このfメールは鰺ヶ沢町が費用負担し、同町と東奥日報社が協力
して作成しています。
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